早かった3年間
私にとってこの三年間はとても短い三年間でした。
私は中学の頃からバスケットボールをやっていたので高校に行っても
必ずバスケットボール部に入ろうと決めていました。
そしてバスケットボール部に入部してまだ右も左もわからなかった私に
先輩方は様々な事を教えてくださいました。
IH予選後、森本先輩がキャプテンとなり
新しいチームで国士舘男子バスケットボール部が始動しました。
森本先輩達の代は、とても強くほとんどの練習試合で勝利しました。
そんな先輩達に私は1日でも早く追い付きたいと言う気持ちで練習をしました。
しかし、上手く行かず悩む時もありました。
そういう時先輩達は、優しく教えてくれて辛い練習も妥協してしまう自分に
励ましの声をかけてくれました。
今思うとそのお陰で乗り越えることが出来ていたように感じます。
しかし、そんな強い先輩方でも目標を達成することが出来ず
とても悔しい思いをしたし、私が試合で足を引っ張ってしまい
「もっと練習しておけばよかった。」と後悔しました。
そして、そんな先輩方も引退してしまい、いよいよ自分達の代になりました。
三年生として自覚を持たなければならないのに、
私は人に頼りきりでチームをまとめるのに全く貢献出来ず、
先輩方に教えて頂いたものを後輩に伝えきれずに何度もチーム環境を
悪くしてしまいました。
そんな中では当然、世田谷大会、8支部大会、新人戦ではまったく良い結果を
残すことが出来ませんでした。
そして冬になり私達は岩手へ遠征に行きました。
岩手はどのチームも強く勉強になったことがたくさんありましたが、
そんな遠征でもチーム状況は悪くなる一方でした。
東京に帰ってきて気持ちを切り替えて臨んだ春季大会2回戦。
相手はいつも通り戦えば勝てるという半端な気持ちで試合に臨みました。
その油断の気持ちが悪循環を生み、延長戦という苦しい勝利になってしまいました。
私達はこのままでは目標である「ベスト64」を達成出来ないと思いました。
そして次は、いよいよ「ベスト64」を懸けた絶対負けられない試合。
私達のチーム状況は最悪と言われながらも目標達成まであと一歩の所まで来ました。この試合は絶対勝ちたいという気持ちがチームを1つにし、
目標である「ベスト64」を達成することができました。
最後のIH予選、チャンスがあるので悔いのないように
精一杯戦いたいと思います。
柳舘 陸海