私は中学の時にバスケットボールを始め高校でも続けたいと思い、
国士舘高校バスケットボール部に入部しました。
高校でのバスケットボールはいままでのものより、どれもワンランク上の内容で
入部始めの頃は戸惑うことばかりでした。
環境に慣れ始めた頃に三年生が引退してしまいました。
自分達も試合に出るようになってからは毎日が忙しく、練習試合や夏の遠征合宿は
とてもハードな内容ばかりでした。
ですが、わからない事があるたびに先輩方が一つ一つ丁寧に教えてくれたり
仲間同士で助け合ったりしました。
時には意見が合わずに口論になることもありましたが、
だからこそお互い何の隔てもなく接することができたと思います。
このことは、試合の中の重要な場面での意思の疎通に現れ、
仲間と共に困難に打ち勝つうれしさや達成感はとてもすばらしいものでした。
練習を続ける中で体育館が工事で使えなくなったり、震災の影響で練習を
続けることが困難になってくるとあらためていままで多く人に支えてもらったり、
環境が恵まれていた事に気づき、その意味ではとても良い経験となりました。
後輩が入ってきて新チームになり、今度は自分達が教える側になり、
その大変さを知り先輩方がいかに自分達を気遣っていたのかを実感しました。
新チームになって二回の遠征に行き、岩手遠征では震災の現場を見学しました。
その時の体験談などを聞きその中でも練習を続けている人達を見て、
自分が置かれている状況を再確認しました。
そして学年がまた一つ上がり、自分達に残された時間もあとわずかとなり、
引退へのカウントダウンが見え始めてきました。
正直、自分が引退するという実感はあまりありませんが、
今は一瞬一秒を大切にと思っています。
だから最後の大会は少しでも長く、また後輩達に一つでも多くのものを
残していくことが出来ればと思っています。
そして引退しても、あの先輩達は強かったと思ってもらえるようにゴールへ
辿り着くまで気を抜かずに昴のように輝いていきたいです。
最後にこの二年間様々な方からご支援頂き、また多くの経験を積ませていただきました。
その全てを背負って最後の大会に臨みたいと思います。応援よろしくお願いいたします。
星川