『恩返し』
私は中学校からバスケ部にいてかっこいい先輩たちが必死に練習や
試合をしている姿や引退していく姿を何回も目の前で見てきました。
高校生になったらあんなかっこいい先輩になってバスケが
上手くなりたいと何度も思いました。
そんな私が今では高校三年生の引退試合目前まで来てしまいました。
私は走るのが大嫌いです。
先輩の背中を追うだけでも精一杯な私はやめたい
なんでバスケなんかしているのかと何度も自分に自問自答しました。
そして、先輩方が引退し私は新チームのキャプテンに選ばれました。
先輩方がいない中、たくさんの不安を抱えたままスタートしたこのチームは
東京都ベスト32を目標として掲げ一年間やってきました。
しかし、目標の壁は高くここまで超えることができていません。
スタートで出ないキャプテンとして自分に何ができるのか日々考え続けました。
キャプテンとして未熟な私はチームにも周りの方々にも沢山の迷惑をかけ
先生に何度も何度も怒られ続けました。
そんな時、励ましてくれたのは同学年の仲間でした。
三年生とは、楽しいことも辛いことも嬉しいことも悲しいことも
多くの時間を共にしてきました。
部活動での取り組み方が悪く「史上最悪のチーム」「こんなチーム見たことない」
とスタッフに言われ何度も話し合いました。
時には泣きながら本気でぶつかることもありました。
真夏のスカイコートでの練習や嫌なランメニューもみんながいたから乗り越え
全員で目標を達成したいと強く思えるから頑張れてこれました。
このメンバーだから今こうしてこのチームにいることができています。
そして今私達の課題は「流れ」です。
自分たちの流れになった時はしっかり波に乗り切る。
そして自分たちのプレーができなかったときでも最後までボールを追い続ける。
流れを作るということが私達に足りないところです。
インターハイ予選では目標を達成するために
どんな相手が来ようと気持ちでは絶対に負けず戦い続けます。
このインターハイ予選が、今まで支えてくださった方々に恩返しできる最後の大会です。
バスケットボールプレイヤーとして、人としても常に私を
成長させてくださった新井先生、優しく時には厳しく指導してくださったちよさん、
心も体も見てくださった上松さん、忙しい時間をぬって練習にいらしてくれた阪川先生
練習の相手をしてくださって試合には応援に来てくださったOB・OGの先輩方、
「いってらっしゃい」「頑張ってね」「お疲れ様」と練習の時も試合の時も
常に私のそばで応援してくれた両親、田渕整形外科の先生方、
アドエルムの山本さん、サポートいただいた全ての方々に恩返したいです。
高校生最後の大会で東京都ベスト32を達成し、私達のスローガンであった
「脱皮」した姿を見せられるように、そして最後はチーム全員で笑って終われるように
全力で戦っていきます。
応援の程、よろしくお願いします。
キャプテン 萩原