【男子】 骨折からの復活

投稿日: カテゴリー: 男子

骨折からの復活

 

 私が国士舘高校バスケットボール部の練習を初めて見たときの第一印象は

中学とは比べものにならないくらいの運動量だということです。

見る前から中学と高校では何をとってもレベルが

違うのだろうと覚悟はしていましたが、

それでも想像以上で入部をためらう程でした。

でも、先輩たちの「少しやればすぐ慣れるから」という言葉を

何とか信じて私は入部しました。

 私がバスケットボール部に入部してようやく練習にも少し慣れてきた頃、

その時の三年生が引退して新チームとなりました。

新チームとして活動を始めるためにキャプテン決め、チームの目標を決めました。

しかし、夏休みの7月27日、私は足を骨折しました。

夏合宿を目の前に全治一ヶ月の怪我でした。

何とか松葉杖の状態で合宿に参加はしたものの、筋トレと応援だけして

東京へ帰ることとなりました。

それから少しして、ようやく練習に復帰できるようになった頃には

夏休みは終わりました。

 また練習に慣れるところから始めないといけないなと思い、

決意を新たにして数週間が経った9月26日、また腕を骨折しました。

1度目の経験を生かせず、短期間で2度も骨折をした自分を

その時ばかりはひどく嫌になりました。

病院で診察を受けた結果は前回同様

全治一ヶ月でさすがに退部まで考えてしまいましたが、

周りの先輩方や同学年の人たちに支えられて腕の骨折からも

私は復活することができました。

 それから7ヶ月が経ち、私のひとつ上の先輩方は引退試合。

20点差離されたところから1点リードするところまで追いつきましたが、

相手の粘りの強さに惜しくも負けてしまいました。

私はその試合が終わった後に泣いている部員達を見てもらい泣きし、

そのもらい泣きは皆が見ているにもかかわらず、恥ずかしい位の大泣きでした。

その時に、私たちの引退試合も今の私の様に泣いてくれる人がいる

引退試合を迎えたいと強く思いました。

そうして私たちの代となりました。

 後輩も入部してきて、先輩らしさもわからないまま私たちは先輩になりました。

新井先生には「今までで一番ひどい代だ」と言われ

その言葉の通り八支部大会では一回戦で負けてしまいました。

そんなチームでしたが、努力を重ね前回の春季大会では東京都でベスト64に

入ることができました。

 こんな私も残す大会はあと1つで引退という時期を迎えました。

一年前の先輩の引退試合の時に決意したことが実現できるかどうか、

本当に残りわずかな時間で悔いの残らないように努力します。

引退しても国士舘バスケットボール部で学び実感した私は

一人では何もできず周りに支えられている事への「感謝の気持ち」を

忘れずにいたいと思います。

 

木下 裕喜

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